一の瀬園地のお花と昔話

水芭蕉、ミツガシワ、スモモ、レンゲツツジ、紅葉と、指揮折々の風情を見せるのが
乗鞍高原標高1450mの「一の瀬園」です。

まず4月下旬からゴールデンウィークにかけて、
水芭蕉が咲き始めます。
乗鞍高原はあちこちで水芭蕉が咲きますが、
どじょう池は水温が冷たいせいか、一番遅くに開花します。

(どじょう池の水芭蕉・2021年4月26日撮影)

5月中旬にはスモモの花が咲きます。

(スモモの花と乗鞍岳)

5月下旬には白い星のようなミツガシワが
どじょう池を埋め尽くすように咲き始めます。

(どじょう池のミツガシワ・2021年5月30日撮影)

5月下旬の新緑の頃には、ピンクのつぼみのズミ(小梨)も開花します。

(小梨の花と乗鞍岳)

そして6月中旬には、一の瀬園地のレンゲツツジが満開になります。

(満開のレンゲツツジ)

県道沿いのレンゲツツジはアスファルトの照り返しであたためられるため
5月下旬には満開になりますが、
一の瀬園地は半月ほど遅れての開花となります。

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【一の瀬園地の豆知識】

一の瀬園地では大正8年(1919年)から平成21年(2009年)まで、
夏に牛や馬の放牧が行われていました。

(咲き終わりのレンゲツツジの間を徘徊する顔なしさん・2021年6月27日撮影)

その中の、もともと窪地だったところに水をためて池にしたのが
乗鞍高原一の写真スポットである「まいめの池」です。
放牧をしていたとき、水を利用するために作ったと伝わっています。

また、水芭蕉やミツガシワで有名などじょう池は、
湿地のような池のようなものだったところを
水がしっかり溜まるように土を固めて作ったそうです。

池の周辺では木を伐採して根を掘り起こし、
牧草の種を蒔いて牧草地を作ったとのこと。

どじょうが住んでいたことから、どじょう池と名づけられました。
(2020年に、どじょうを見た人がいます)。
どちらも乗鞍岳の雪解け水が流れ込む池です。

(一の瀬園地の顔なしさん。こんな陰気な日に、子供が見たら泣くかも…)

このほか、一の瀬園地上流のあざみ池、
前(めい)小屋、奥前小屋、おそめじっけ(じっけは湿地という意味)には、
「わらび粉」製造のための集落がありました。

わらびの地下茎からわらび粉をとる作業は
大正時代まで盛んに行われており、
今もあざみ池の近くの道端には
わらびをすり潰すのに使った石皿が残っています。

(わらびの地下茎をすり潰すのに使われた石皿)
(石皿のある場所)

乗鞍高原は乗鞍岳から噴出した広大な溶岩台地でで覆われています。
溶岩のくぼ地に雨水や地中からしみ出した水がたまり、
数多くの池や湿地が生まれました。

現代では春は花、夏は水遊び、秋は紅葉、そして冬はスノーシューで楽しめるのが
一の瀬園地です。(夏には少しだけホタルも舞います)
四季折々の風情を楽しみに是非お越しくださいませ。

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(一の瀬園地の大カエデ)